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子どもとアレルギー:アレルギーマーチを予防しよう

5月 29, 2020
アレルギー疾患は、日本では国民病とまで言われる時代になりました。近年、日本においては全人口の約半分が、なんらかのアレルギー疾患にかかっているとされています。アレルギーには、さまざまな病像があります。赤ちゃんの乳児湿疹に始まり、離乳食を始める頃から食物アレルギー、アトピー性皮膚炎がみられるようになります。生後6か月ごろには反復する喘鳴(ぜいぜい)が出現するようになり、2歳前後から気管支喘息を発症、小学校入学ごろからは、花粉症を含むアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などが増えてきます。小児期の気管支喘息は自然に治ることもありますが、一部の人は成人型気管支喘息へと移行します。
 
このように、年齢に応じてさまざまなアレルギーの症状が、次々と連鎖して現れていく現象を、「アレルギーマーチ」と呼びます。このアレルギーマーチを未然に予防し、発症した場合には日常的なケアや治療によって可能な限り進行を抑えることが重要です。
 
アレルギー疾患を発症するには、まずその子自身のアレルギーを起こしやすい体質(アトピー素因)がもとになります。両親やきょうだいにアレルギー疾患の人がいると、アレルギーを発症するリスクは高くなります。
 
アレルギー予防の第1段階は、スキンケアです。近年の研究から、適切なスキンケアを行うことでアレルギーの発症を抑えることができることが分かりました。アレルギーの原因となるアレルゲンが、皮膚から体内に侵入すること(経皮感作)を防ぐからです。また極端な食事制限や離乳食の開始を遅らせることはせず、母親も子どももバランスの取れた食事を心がけることがお勧めです。
 
次に、ダニ、ハウスダスト、ペットの毛やフケなどの吸入アレルゲンへの暴露を減らすことが効果的です。こまめに掃除をし、除湿器やエアコンなどを利用してダニが繁殖しやすい高温多湿の環境をつくらないようにしましょう。タバコの煙や大気汚染もアレルギーを悪化させる原因となりますので対策が必要です。
 
アレルギー疾患は、症状と血液検査結果などを総合して診断されます。血液検査でアレルギーの値が高いほど、アレルギー症状が出る確率が高まります。ただし症状の程度には、個人差が大きく、血液検査の結果と症状が100%一致しているわけではありません。したがって、症状の経過と検査結果をみながら、治療方針を決めていくことになります。
 
バムルンラード病院では、専門医による小児アレルギー疾患の診断と治療を行っています。タイで花粉症の原因となる雑草等の血液検査も可能です。気になる症状がある場合には、お気軽にお問い合わせください。早期発見、早期治療で、アレルギーマーチを予防していきましょう。
 
 

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