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片頭痛は治療できる病気です

ズキズキと脈打つような頭の痛みを多くの方が経験されています: 数時間から数日間続く、頭の片側を中心に起こる拍動性の頭痛
 
頭痛の発作中は、悪心(吐き気)、嘔吐を伴うことが多く、光、音、においに対して過敏になります。
 
繰り返し起こり、中等度〜高度の痛みを伴う。このような特徴の頭痛を、病名では片頭痛と呼びます。通常の頭痛は散歩や運動をすることで症状が緩和しますが、片頭痛は運動や体を動かすことにより痛みが増強することも特徴のひとつです。
   

片頭痛の原因は ?
 

片頭痛の原因はまだ完全には解明されていませんが、環境的な要素と遺伝的な要素の両方に関連すると考えられています。片頭痛は家族性に発症する傾向があり、片頭痛患者の3分の2は、肉親にも片頭痛の患者がいます。片頭痛が、家族に関係なく孤発性に発症するのはより稀なケースです。
 
片頭痛は、かつてインテリ層に多い病気だと思われていましたが、知性と片頭痛はなにの関連もありません。しかし、うつ病、不安神経症、双極性障害など、様々な精神障害と片頭痛の関連は認められています。さらに、生物学的な要素やトリガー(要因)も片頭痛の原因となります。
 

 

片頭痛のメカニズムは ?

 
最も有力視されているのは、片頭痛は神経血管の障害であるという説です。つまり、片頭痛は、脳内の血管と血液神経とに関連して起こるという考えです。また、脳の一箇所で起こった痛みが血管や神経を介して広がるというメカニズムも明らかになっています。
 
さらに、血管が片頭痛の重要な鍵を握っているという説や、片頭痛の主な原因はより複雑かつ異常な脳の活動にあるという説もあります。

 

片頭痛になりやすい人は ?
 

片頭痛は男性よりも女性に2〜3倍多く見られます。一般的に小児は片頭痛にかかりにくく、10代から中年期にかけて多く発症します。片頭痛は緊張型頭痛の次に多い頭痛です。

 

片頭痛は治療でなおる ?
 

片頭痛を完治する奇跡の治療法はありません。しかし、適切なセルフケアと正しい投薬によって、慢性的な片頭痛をコントロールすることは可能です。また、通常加齢とともに症状は軽減します。
 
片頭痛の治療は長年にわたって大きく進歩しており、その治療法は大きくわけて2種類あります :
 
急性の頭痛発作が起こった時に、頭痛を鎮めるために、パラセタモールや非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)などの鎮痛薬をなるべく早く投与します。これらの薬剤の有効成分が、血流内で直接作用して痛みを和らげます。
また、月に2回以上発作が起こる重度の片頭痛の場合は、片頭痛を予防するために、お薬を毎日服用することをお勧めします。
 
その他、悪心(吐き気)や嘔吐を緩和するために、抗うつ薬や食欲増進薬を処方することもあります。
 
生理中に起こる片頭痛の発作は特別なケースです。生理の始まる前の2〜3日間と生理が終わってから4〜5日間、医師が処方するNSAIDを服用してください。.

 

バムルンラード病院の専門医による治療法とは ?


バムルンラードインターナショナル病院神経科学センターには、豊富な片頭痛治療の経験を持つ神経科の専門医が常駐しており、トップレベルの技術を持って片頭痛の診察と治療に取り組んでいます。
 
当院は、抗カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)抗体の月1回の注射、経皮的末梢神経電気刺激療法(TENS)、経頭蓋磁気刺激療法(TMS)などの、片頭痛治療における最先端の医療を提供しています。.
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当院の神経科専門医チームは、次の3つの療法を中心に診療を行っています :
  1. トリガー(要因)の回避
  2. 急性発作の対処
  3. 予防療法
     
 

トリガー(要因)の回避
 

片頭痛を引き起こすトリガーには、精神、身体、食事、環境、薬剤の5種のタイプがあります。
 
精神的トリガーには、ストレス、不安、緊張、驚き、うつ、興奮などがあります。
 
身体的トリガーには、疲労、睡眠の質の低下、不規則労働、悪い姿勢、首や肩のこり、時差ぼけ、定血糖値、無理な運動などがあります。
 
食事性トリガーには、食事抜き、遅い食事、不規則な食事、水分不足、アルコール、カフェインを含む食品(コーヒーやお茶など)、特定の食品(チョコレートや柑橘類など)、並びに、加工肉製品、酵母エキス、酢漬ニシン、魚の薫製(スモークサーモンなど)、熟成チーズ(チェダー、スティルトン、カマンベールなど)等のチラミンを含む食品の摂取などがあります。
 
また、食品を冷蔵冷凍するとチラミンの含有量が増加するので、室温で保存した食品を摂取することをお勧めします。
 
環境性トリガーには、明るい光、画面のちらつき、喫煙、煙草の臭いのする部屋、騒音、気候の変化(湿度の変化や極度な寒さなど)、強いにおい、ゴミゴミした環境などがあります。
 
薬剤性トリガーには、睡眠剤、避妊薬、更年期障害の治療法のひとつでもあるホルモン補充療法(HRT)などがあります。

 

急性発作の対処
 

片頭痛の急性発作を鎮めるには、なるべく早い段階で薬を投与することが効果を高めます。しかし、このような治療薬を頻繁に使用しすぎると、薬剤使用過多による頭痛が起こり、頭痛が悪化したり、慢性化することもあります。このような問題を回避するため、バムルンラード病院の専門医は、細心の注意を払い、薬剤の処方とその投与量の検討を実施しています。
  
比較的軽度から中等度の片頭痛発作の急性期治療には、通常、NSAID、パラセタモール、アスピリン、カフェインなどからなる単純な鎮痛薬の使用が推奨されています。
 
スマトリプタンなどのトリプタン系薬剤は、最大75%の片頭痛患者に対して、痛みと悪気の緩和に効果を示しています。
 
非常に重度のケースでは、エルゴタミンやジヒドロエルゴタミンなどの古くから使用されている薬が処方されます。しかし、これらの薬剤は血管けいれん(血管撃縮)を引き起こす可能性があるので、冠動脈疾患のある方には禁忌です。

 

予防療法
 

週に2日以上頭痛があり、また急性期治療の薬物投与ができない方には、予防療法をお勧めします。また、薬では抑制できない重度の発作に悩んでいる患者さまにも、予防療法をお勧めしています。
 
予防的治療の目的は、偏頭痛発作を起こりにくくする、痛みを軽くする、持続時間を短くすること、および、急性期治療の効果を高めることです。また、予防療法により、薬剤使用過多による頭痛を起こさないようにするという理由もあります。
 
片頭痛の予防療法では、お薬の服用、サプリメントの摂取、ライフスタイルの変更、またまれに手術を行います。ライフスタイルの変更は、まず禁煙と睡眠を妨げる行動の回避をお勧めします。

 

治療期間は ?
 

治療期間は発作の痛みの程度と頻度によるので、患者さまごとに異なります。発作の程度が重く頻度が高い場合には、通常6か月間の予防療法をお勧めしています。より軽度のケースの場合は、発作時の鎮痛薬の投与に加えて、トリガーの回避とライフスタイルの変化を取り入れた長期間の予防療法をお勧めしています。また、予防療法では、服薬開始後、片頭痛の症状が改善し始めるまでに数週間ほどかかる場合もあります。
 
ストレスや食べ物などのトリガーを特定してそれを回避することによって、片頭痛の起こるリスクを減らすことができます。また、規則正しい運動、睡眠、食事、並びに、十分な水分補給、カフェインやアルコールの摂取制限等、健康的なライフスタイルを維持することも片頭痛の予防に効果があります。

 

代替治療
 

前述の治療法に加えて、他の代替療法を受けることもできます。例えば、鍼治療は片頭痛の発作の予防に効果が見られることが示されています。しかし、つぼを外して鍼を刺す、皮膚の奥まで鍼が届かないなど、偽の鍼治療に注意する必要があります。
 
バイオフィードバック療法、リラクゼーション法などの精神的ストレスの軽減法も、その有効性が証明されつつあります。
 
また、定期的な運動習慣も片頭痛発作の程度や頻度の軽減に効果があると考えられています。
 
代替薬としては、コエンザイムQ10の片頭痛発作の頻度減少に対する有効性が検証されています。また、メラトニンも片頭痛の予防と治療に効果のある可能性があります。まだ、研究結果は確定していませんが、メラトニンの睡眠促進作用と抗炎症作用が直接的な影響を及ぼし、片頭痛発作が軽減すると考えられています。.
 
バイオフィードバック装置や神経刺激装置などの医療機器も片頭痛の予防に効果があると言われています。

 

お勧めする対処法のまとめ

 
医学的治療の他の、片頭痛を軽減・予防するための、一般的な推奨対処法です:
  • 片頭痛を引き起こす要因を特定して回避する
  • 十分な休息を取り、健康的な睡眠パターンを保つ
  • 過度な運動は避けて、定期的に運動する
  • 喫煙は脳卒中につながる可能性があるので、禁煙を心がけてください
  • コーヒー、お茶、炭酸飲料、栄養ドリンクなど、カフェインを含む飲み物を控えてください
     
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