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新型コロナウイルスのパンデミックが続くなか、インフルエンザの予防接種を受けるべき理由

4月 27, 2022
インフルエンザとは?

インフルエンザは、鼻、喉、肺に感染するインフルエンザウイルスによって引き起こされる急性呼吸器疾患です。インフルエンザにかかると、鼻水や鼻づまり、咳、喉の痛み、発熱、頭痛、疲労(倦怠感)、筋肉痛や体の痛みなどの症状が発生します。
 

健康な人であっても、誰でもインフルエンザにかかる可能性があります。肺炎、脳炎、心筋炎など、インフルエンザに関連する重篤な合併症も、年齢に関係なく誰にでも起こる可能性があります。これらの合併症は、生命を脅かし、死に至ることもあります。インフルエンザとその合併症を予防するには、インフルエンザワクチンの接種が最善の方法です。

 
インフルエンザワクチンとは?

タイでは、2種類の不活化インフルエンザワクチンが販売されています。

  1. 3価の不活化インフルエンザ・ワクチン(3種類のインフルエンザ・ウイルスを含む)
  2. 4価不活化インフルエンザワクチン(4種類のインフルエンザウイルスを含む

インフルエンザウイルスは常に変化しています。世界保健機関(WHO)は毎年、その年に流行しているインフルエンザウイルスに合わせたインフルエンザワクチンを推奨しています。

ワクチン接種後、体内に抗体ができ、インフルエンザウイルスの感染を防ぐことができるようになるまでには、約2週間かかります。

インフルエンザワクチンは、約1年間インフルエンザから身を守ることができます。したがって、ほとんどの人は年に1回、インフルエンザワクチンを接種する必要があります。インフルエンザワクチンを接種しても、インフルエンザにかかる可能性はあります。しかし、ワクチンを接種することで、症状の重さを軽減し、インフルエンザで重症化したり、入院が必要になったりするリスクを下げることができます。
 

どのような人がインフルエンザワクチンを接種すべきか?

生後6ヶ月以上の人は、毎年インフルエンザワクチンの接種を受ける必要があります。特に、以下のようなインフルエンザ合併症のリスクが高い人は、ワクチン接種が重要です。

  1. 妊娠中の女性(妊娠中期・後期)
  2. 生後6カ月から2歳までの子供
  3. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、心臓病、腎臓病、糖尿病などの慢性疾患を患っている方
  4. 65歳以上の成人
  5. 神経発達障害をお持ちの方
  6. 病気(HIVやAIDSの方など)や薬(がんの化学療法や放射線治療を受けている方など)により免疫力が低下している方
  7. 肥満度(BMI)35以上の方
 
インフルエンザワクチンはいつ接種すればよいか?

インフルエンザウイルスが地域で流行し始める前の雨季(5月)や初冬時期(10月)が、ワクチン接種に最適な時期です。もちろん、年間を通じていつでも接種は有効です。

 
新型コロナウイルスのパンデミックが続くなか、インフルエンザワクチンの重要性は?

インフルエンザと新型コロナウイルスは共通する症状が多いため、症状だけではどちらの病気か診断がつきにくく、インフルエンザと新型コロナウイルスを同時に発症することもあり得ます。インフルエンザと新型コロナウイルスの併発は、症状を悪化させ、重篤な合併症や死亡のリスクを高める可能性があります。
 
インフルエンザワクチンは、インフルエンザの予防やインフルエンザの重症化・入院の軽減とは別に、新型コロナウイルスによる症状と混同される可能性があるため、新型コロナウイルス流行時には特に重要な役割を担います。
 
インフルエンザワクチンと新型コロナウイルスワクチンを接種する場合、両方のワクチンを同時に接種することができます。

 



 
お問い合わせ先
  • 健康診断センター
    Tel. +66 (0) 2011 3388

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