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PVP (Photoselective Vaporization of Prostate)(光選択的前立腺レーザー蒸散術)

光選択的前立腺レーザー蒸散術( PVP) は、前立腺の全摘出または部分摘出に用いられるレーザー療法で、前立腺肥大症(BPH)、良性(非がん性)の前立腺腫瘍や前立腺肥大の治療に有効です。

手術方法
PVPは、局所麻酔、脊髄麻酔、全身麻酔のいずれかで行い、20分から50分で終了します。極端に肥大している前立腺については、これよりも長くかかる場合もあります。手術では、管状の内視鏡を用いて前立腺にレーザーを当て、肥大した組織を蒸散させます。手術後24時間、カテーテルの装着が必要となる場合もあります。

PVPは、前立腺肥大症を原因とする以下のような症状の他、排尿障害、尿道からの出血(血尿)、尿の逆流による腎障害、頻繁な尿路感染症、膀胱結石がある方に適しています。

  • 排尿困難
  • 頻尿
  • 2回以上の夜間頻尿

手術の必要性については、重症度に基づき医師が判断します。

合併症が発生することは稀でその多くは軽度のものですが、呼吸器官や心臓の機能不全等、麻酔に伴う合併症のリスクはあります。その他の合併症は以下のとおりです:

  • 少量の血尿
  • 一時的な軽度の炎症や頻尿
  • 精液が尿道から放出されず、膀胱側へ射精される逆流性射精(ドライオーガズム)

手術後数週間、出血や血尿の症状が残る場合があります。手術前および手術後に医師の指示に従っていただくことで、合併症のリスクは軽減されます。

医師よりPVPレーザー治療 以外の治療法を提案する場合があります。尿流の改善や前立腺の縮小に有効な薬剤もあり、ステントと呼ばれる短い管を尿道に挿入して尿流を改善することもできます。ノコギリヤシは、前立腺肥大症に有効といわれている薬用植物のひとつです。また、レーザーの代わりにマイクロ波、超音波、電流を使った熱療法で余分な前立腺組織を破壊する方法もあります。

症状が軽い場合は、治療を受けない方もおり、時間の経過とともに自然に緩和していく場合もあります。

PVPに最も適している のは、薬物療法での効果の有無を問わず、前立腺肥大を原因とする中度から重度の症状(膀胱疾病)がある方です。前立腺の大きさが計250平方センチ以上の方はPVP 等の経尿道的治療に適応せず、侵襲性の高い外科手術が必要となる場合もあります。事前検査の後、患者様と相談の上、泌尿器科医が適応性の最終判断を行います。

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