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Miniopen- ALIF (Anterior Lumbar Interbody Fusion)(小切開で行うALIF治療)

ALIF(腰椎前方椎体間固定術) は、主に椎間板起因の腰痛の治療に用いられる最小侵襲手術です。前方からの進入(脊椎前面からの手術)を行い、腰痛や下肢痛を悪化させかねない筋肉・神経・血流機能の妨害や損傷を引き起こすことなく、しっかりと腰椎を骨癒合させ、腰痛を治療します。

手術方法
手術は全身麻酔を使用し、小切開法で行います。通常は、左の脇腹を小さく切開し、後壁沿いに腹腔後部を迂回して脊椎の前面に到達し、術野を確保します。腹腔を通ったり、背部筋肉を切ったりする必要はありません。脊椎の前面から椎間板を取り除いた後、空いた隙間に移植骨を含む人工ケージという固定材を挿入してスクリュー(医療用ネジ)で骨と固定します。このとき、腰椎の生理的湾曲を復元すべく椎間板の高さと脊椎の整合を調整します。手術時間は通常2~3時間で、1回の手術では1椎間または2椎間の処置を行います。
椎間板の変性により腰椎が少しでも不安定になると、背中の機械的刺激痛、臀部・鼠径部・股関節の痛み、下肢痛を伴う神経根の炎症等を引き起こします。小切開腰椎前方椎体間固定術は、高い癒合率により脊椎の安定性を回復することで、腰痛とそれに伴う症状を緩和します。また神経組織に触れないため、神経根周辺を傷つけるリスクがありません。
  • 椎間板起因の腰痛(単椎・複椎、L5/S1を含む)
  • 軽度腰椎すべり症
  • 脊椎不安定症
  • 腰椎症
  • 椎間板変性疾患
  • 腰椎後方椎体間固定術後の偽関節(骨癒合不全)
  • 骨癒合の向上を目的とする後方術との併用
  • 腰椎奇形の矯正
  • 保存療法
    • 減量
    • 薬物療法
    • 腰のエクササイズ
    • 理学療法・リハビリ
    • 温熱・寒冷療法
    • 鍼療法
    • 超音波治療
    • 脊椎牽引療法
  • インターベンション療法
    • 硬膜外ステロイド注射
    • 経皮的高周波椎間板減圧術
    • 椎間関節・仙腸関節ブロック
    • 高周波療法

脊椎手術には、以下のようなリスクがあります。

  • 血管からの出血
  • 神経損傷による下肢痛、脱力・痺れ、排尿・排泄障害
  • 逆行性射精・男性不妊
  • 創感染
  • 器具に関わる合併症
  • 下肢の血栓(深部静脈血栓症)・肺塞栓症

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