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Endo-OLIF (Endoscopically assisted Oblique lumbar interbody Fusion under O-arm navigation –Spine Surgery)(O-armを用いた脊椎内視鏡手術、脊椎手術)

 

Endo-OLIFとは?

Endo-OLIF は、内視鏡下脊椎手術、O-arm(オーアーム)ナビゲーション装置、前方椎体間固定術における低侵襲技術の3つの利点を最大限に利用した最小侵襲の脊椎手術です。
 

OLIFは、腰椎前方椎体間固定術(ALIF)と腰椎直接側方椎体間固定術(DLIF) の中間的手技で、側腹部からアプローチする方法です。ALIFと異なり大血管を、DLIFと異なり腰筋や腰神経叢を通らないため、術後痛や神経・神経叢損傷のリスクが低くなります。また、DLIFでは、胸郭が低い場合は上部腰椎椎間板腔(L1/2・L2/3)に、腸骨陵の位置が高い場合は下部腰椎椎間板腔(L4/5・L5/S1)に到達できない場合がありますが、前側方アプローチをとるOLIFは、胸郭・腸骨稜による妨げがないため、L1/2からL4/5までのほぼ全ての腰椎椎間板腔に容易に到達することができます。
 

Endo-OLIFは、従来の腰椎固定術と比較して、特に高齢の患者様によく見られる創痛や失血が少なく、入院期間も短いこと、移植ケージ(固定材)の幅が広いため前柱の安定性が高いこと(骨粗しょう症の場合は特に重要)、また移植ケージが大型でありかつ前側方向からの挿入であるため(脊柱側弯変形と同じ方向面)脊柱側弯症や脊柱前弯症の矯正の効果が高いこと等、多くの利点があります。
 

Endo-OLIF は、内視鏡下腰椎除圧術、経皮的椎弓根スクリュー固定術等の後方進入の低侵襲治療法と併用される場合が多くあります。また、O-armナビゲーションや脊椎内視鏡を併用することによって、より良好な術野において身体構造の重要な点を確認することができるとともに、手術の精度が高まり、全体的により安全でより高い臨床転帰(予後)が得られます。

手術は全身麻酔で行います。通常は、体の右側を下にして横になった状態で左の脇腹を小さく切開し、後壁沿いに腹腔を迂回して脊椎の前面に到達し、術野を確保します。腹腔を通ったり、背部筋肉を切ったりする必要はありません。内視鏡下で脊椎の前面から椎間板を取り除いた後、O-armナビゲーションを使って、空いた隙間に移植骨を含む人工ケージという固定材を挿入して固定し、骨癒合を促します。このとき、腰椎の生理的湾曲を復元すべく椎間板の高さと脊椎の整合を調整します。手術時間は通常1~2時間で、1回の手術では1椎または2椎の処置を行います。

椎間板の変性により腰椎が少しでも不安定になると、背中の機械的刺激痛、臀部・鼠径部・股関節の痛み、下肢痛を伴う神経根の炎症等を引き起こします。 Endo-OLIFは、高い癒合率により脊椎の安定性を回復することで、腰痛とそれに伴う症状を緩和します。神経組織に触れないため、神経根周辺を傷つけるリスクがありません。

当院では、腰椎変性側弯症の治療・矯正方法のひとつとして、Endo-OLIFを使用しています。

  • 椎間板起因の腰痛(単椎・複椎)
  • 軽度腰椎すべり症
  • 脊椎不安定症
  • 腰椎症
  • 椎間板変性疾患
  • 腰椎後方椎体間固定術後の偽関節(骨癒合不全)
  • 骨癒合の向上を目的とする後方術との併用

脊椎手術には、以下のようなリスクがあります:

  • 血管からの出血
  • 神経障害(下肢痛、脱力・痺れ、排尿・排泄障害)の進行を伴う神経損傷
  • 創感染
  • 器具に関わる合併症(移植骨や人工ケージの位置ずれ・沈下等)
  • 下肢の血栓(深部静脈血栓症)(遊離して肺へ移動し、肺塞栓を起こす可能性もあります)
  • 麻酔に伴う合併症
  • 保存療法
    • 減量
    • 薬物療法
    • 腰のエクササイズ
    • 理学療法・リハビリ
    • 温熱・寒冷療法
    • 鍼療法
    • 超音波治療
    • 脊椎牽引療法
  • インターベンション療法
    • 硬膜外ステロイド注射
    • 経皮的高周波椎間板減圧術
    • 椎間関節・仙腸関節ブロック
    • 高周波療法

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